アロマテラピーの歴史
アロマテラピーは何千年もの間、私たち人間の暮らしにはかかせない存在でした。エッセンシャルオイルや香りが、時代や文化の中でどのように使われてきたかをご紹介します。
古代
- 古代文書にはエッセンシャルオイルを身体を癒す、気分を変える、記憶力を刺激する、ムードを高めるためにつかわれたと記されています。
- ペルシャ、エジプト、インドでは蒸留して精油を楽しんでいました。
- エジプトでは、香油、樹皮、樹脂を薬品、死体防腐処理、マッサージ、式典や儀式に使われていました。美女で有名なクレオパトラはジャスミンの香りをつけ、髪の毛はミルラの香りがしたと言われています。
- ギリシャ人とローマ人は化粧品、薬品、香料、避妊、減量、口臭、二日酔い対策そして寄生虫やシラミ駆除用に精油を使用していました。
- ローマ人はヨーロッパにラベンダー、ローズマリー、タイムを広めました。
中世とルネッサンス
- 12世紀になると十字軍の騎士たちが遠征から樹脂、香油、ハーブと使用方法の情報を持ち帰り、欧州全土にエッセンシャルオイルの知識が普及しました。
- 中世になると蒸留技術が改善されエッセンシヤルオイルが薬品として利用されるようになりました。
1800年代 – 1960年代
- 1986年に科学技術の発展によりオイルに含まれる有効成分を分離できるようになり、合成香料がつくり始められました。
- 1928年、化学者のルネ・モーリス・ガットフォセは、フランスのリヨンにて「アロマテラピー」という新しい用語を作り出しました。
- 残念ながら植物とハーブの治療効果の知見の多くが1930年-1970年の聞に消えてしまいました。その頃、エッセンシャルオイルは主に食品香料とパフュームなどに使われました。
1970年代
- フランスの医師たちが再びエッセンシャルオイルに関心を持ち臨床研究をはじめました。
- 近代医学へ疑問を呈するようになる一方で予防医学への関心が高まりました。患者が代替医療を求めはじめ、健康になるために、健康であるための選択肢を模索する時代になりました。
現代
- アロマテラピーは一過性の人気ではなく、日々のライフスタイルに定着しています
- フランスにはアロマテラピーを専攻とする医師がいて、患者は治療方法としてアロマテラピーを選ぶことができます。
- フランスではエッセンシャルオイルが内服するお薬として処方されています。(エッセンスではお客さまに内服はお勧めしておりません)
- イギリスではほとんどの病院やホスピスで、痛みや張りを和らげるマッサージや殺菌や消臭のためにアロマテラピーが行われています。
- 日本同様、北米では医療の中のアロマテラピーはスタートしたばかりでまだまだ認知されていません。しかし、その効果に多くの医師が注目しています。